三角点設置のための測量
〜明治・大正・昭和の三角測量〜
カール・バンベルヒ三等経緯儀

ドイツ製のこの三等経緯儀は最小読み取り角度が2秒で、水平角と高度角の両方が測定できます。剱岳測量の際にも用いられました。

経緯儀の運搬と観測

経緯儀は三角測量の中で最も重要な機器です。振動を与えてはいけないため常に人力で慎重に運搬されました。

運搬箱を含めた総重量は約60kgもあり、「やぐら」の材料や食料などとともに運搬には、相当苦労したようです。

 測量を実施する際は「覘標(測標)」と呼ばれるやぐらを建ててから観測を行いました。

山頂に建設された測標

 柴崎測量官は剱岳山頂に測標を建設しようとしていました。左の写真は明治35年に槍ヶ岳の山頂に建てられた測標です。


*資料提供 : 国土地理院北陸地方測量部



*掲載の写真については、複製・転載することはできません。(社)日本測量協会

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