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 ■ 国際測量者連盟(FIG)について

 国際測量者連盟(FIG)は国際的な非政府組織であり、その目的は、あらゆる分野とその応用において、測量の進歩のために国際的な協力を支援することである。

測量技術者とはだれか
 測量技術者とは、次の活動の1つまたはいくつかを行なう学術的な資格と技術的な専門知識を有する専門職業家である。
  • 土地、三次元対象物、限定された場所および推移を決定し、計測し、そして表現する。
  • 土地および国土空間に関連した情報を収集し、解釈する。
  • その情報を陸地と海洋およびそれらの上にあるあらゆる構造物の計画および効率的な管理運営のために利用する。および
  • これらの業務を徹底的に調査し、解明する。


FIGとはなにか
 FIGは1878年にパリで創設された。それは、各国の国内協会の連盟であり、すべての測量分野を代表する唯一の国際団体である。FIGは国際連合(UN)が承認している非政府組織(NGO)であり、その目標は、測量分野とそれに携わるすべての人々が、彼ら/彼女らが働く市場と社会の要請を満たすのを確保することである。その目標は、専門職の業務を振興させ、専門家としての水準の進展を奨励することによって実現させる。
 FIGの活動は、より長期の戦略的な計画に対して定期的に精査される作業計画によって運営される。現今の作業計画は、社会的・経済的・技術的および環境的な変化への測量技術者の応答、ならびに、経済的に過度期にある国々の特別の要請に集中される。FIGは、また、測量技術者のサービスに対する市場が絶えず変化しつつあることを認識している。したがって、計画は専門的な制度を強固にし、専門的な開発を振興し、そして測量技術者が新しい技能と技術を習得するように奨励することに力をいれ、もって測量技術者が社会と環境の要請に的確に応ずることができるようになることである。

FIGの会員はだれか
 110カ国以上が、次によってFIGに代表者を出している。
  • 会員協会−1つまたはそれ以上の測量分野を代表している各国の国内協会
  • 連携会員−会員協会としての基準を満たしていないが、専門的な活動をしている測量技術者または測量組織の団体
  • 企業会員−測量技術者の専門職に関連する商業サービスを提供する組織、協会または機関
  • 学術会員−1つまたはそれ以上の測量分野で教育または研究を促進する組織、協会または機関

 会員協会または連携会員としてFIGに加入する資格がある協会または測量技術者の団体がない国においてFIGと対応する個人は、連絡員に任命される。

FIGはいかに運営するか
 FIGの技術業務は、10の分科会によって履行される。分科会は、次の委任事項を取り扱う。

第1分科会:専門職の実務
 委員長:Mr. Brian J. Coutts(ニュージーランド)
  • 倫理規範および専門業務の基準法典
  • サービスの規程に関する指針
  • 実務と総合品質管理の標準
  • 測量実務の稼働、その管理および専門職の構成に影響を及ぼす変化
  • サービスにおける貿易の自由化を含む(専門職に影響を及ぼす)国際立法
  • 公共サービスにおける測量技術者の役割
第2分科会:専門職の教育
 委員長:Ms. Liza Groenendijk(オランダ)
  • 教育と教授法
  • 継続的な専門職の発展および訓練
  • 教育、研究および実践の間の相互作用
  • 会員協会の関係国の間での学生および専門職の交換の奨励
第3分科会:空間情報の管理
 委員長:Mr. Enrico Rispoli(イタリア)
  • 国土、財産および水路情報、ならびに、それらに関連する過程、手続きおよび資産の管理
  • 空間データ基盤−データ
  • モデル、標準、利用の可能性および法的な視点、ならびに、空間知識の管理
  • 組織構造、実践モデル、専門職の実務および管理運営への影響
  • 持続可能な発展を支援する空間情報の管理
第4分科会:水路測量
 委員長:Ms. Angela Kesiena Etuonovbe (ナイジェリア)
  • 海洋環境
  • 水路測量
  • データの処理と管理
  • 航海図と海底地形図−アナログ、ディジタルおよび電子
  • その他の関連業務
第5分科会:測位と測定
 委員長:Prof. Volker Schwieger (ドイツ)
  • 計量の科学
  • 地球とその環境の自然的ならびに人工的な地物の位置、大きさおよび形状に関する精確で、精密で、そして信頼できる測量データの取得
第6分科会:応用測量
 委員長:Dr. Ivo Milev (ブルガリア)
  • プロジェクトの寿命を通しての地形ならびにその関連情報の取得、処理および管理
  • 工学(応用)プロジェクトにおける設計方法
  • 土木建設と構造物のための有効性および品質の管理
  • 変形の監視、解析および解釈
  • 工学(応用)プロジェクト、鉱山および地質的な危険地域の変形の予測
第7分科会:地籍測量と土地の管理
 委員長:Ms. Gerda Schennach (オーストリア)
  • 土地の管理と行政  
  • 地籍図の改良および多目的な地籍  
  • 一筆に基礎を置いた土地情報システムおよび地籍記録の電算機処理  
  • 地籍測量および地籍図の作成  
  • 土地の権利、土地の保有権、土地の法律および土地の登記  
  • 都市および村落の土地の整理統合  
  • 国家的および国際的な境界線  
  • 陸地および海洋の資源の管理
第8分科会:空間の計画と開発
 委員長:Mr. Kwame Tenadu (ガーナ)
  • 地域的および局所的な構造の計画  
  • 都市および村落の土地の利用計画  
  • 計画の施策および環境の改善  
  • 都市の開発と実行  
  • 公共−私的な共同経営  
  • 発展途上国における不法居住と都市化  
  • 環境の影響力の評価
第9分科会:不動産の評価と管理
 委員長:Prof.Liao Jinping(Patrick) (中国)
  • 価格の査定−なんらかの理由あるいは事象による、および、公共利用あるいは公的施策のための取得に対する評価額についての市場価格、財産課税、土地収用権、損害賠償あるいは影響を含むさまざまな目的のための価格査定者および評価鑑定者による不動産価格の評価
  • 投資市場価格および投資計画
  • 開発融資および土地利用の可能性の計画
  • 単独資産として、あるいは、管理会社による財産の管理
  • 公的ならびに私的な資源の有効利用を保証する財産システムの管理
  • 公共部門の財産の管理
第10分科会:建設の経済と経営
 委員長:Mr. See Lian Ong  (マレーシア)
  • 建設技術と情報技術
  • 建設の経済と測定
  • 建設管理と環境管理
  • 建設の法律と契約行政
分科会の活動
 分科会は、4年ごとに開催されるFIGの国際大会およびその間に毎年開催される作業週間のためのプログラムを準備し、それを処理する。最後の国際大会は2018年にイスタンブール(トルコ)で、次の国際大会は2022年にケープタウン(南アフリカ)で開催される。
 国際大会には、数1,000名の参加者が世界中から参集し、FIGの暦のなかで最も重要な行事である。各分科会の4年間の作業プログラムの成就と目される技術プログラムは、優れた国際展示によって補足される。
 作業週間では、FIGの管理運営団体の会合が分科会や開催会員協会によって組織される技術会議と組み合わされて、分科会にとってはその作業プログラムを実行かつ進展させ、FIGにとってはより地域的な水準で連絡網が設けられる機会を提供する。次の作業週間は、2019年4月22〜26日にハノイ(ベトナム)、2020年5月10〜14日にアムステルダム(オランダ)、2021年にアクラ(ガーナ)、2022年にケープタウン(南アフリカ)で開催されることになっている。

 地域活動を増進するために、FIGは地域会議を年ごとに組織することをはじめている。2006年のアクラ(ガーナ)、2007年のサンホセ(コスタリカ)、2009年のハノイ(ベトナム)、20012年のモンテビデオ(ウルグアイ)での会議が開催された。

 FIG国際大会および作業週間との係わり合いに加えて、分科会とその作業グループは、通常は会員協会または他の国際専門職団体と共同して、広範囲のセミナーやワークショップを計画し、あるいは、共同スポンサーになる。
 会員協会・連携会員・企業会員および学術会員には、分科会への代表者を指名する権利がすべて与えられる。そして、分科会の委員長は、作業プログラムを特定の視点から援助する補助的な専門家をしばしば追加任命する。


FIGはいかに管理されるか
FIG作業週間の期間中に毎年開催されるFIG総会あるいはFIG国際大会中に開催されるFIG総会−会員協会の代表者、ならびに、投票権を持たないメンバーである評議員、分科会の委員長および連携会員、企業会員、学術会員の代表者で構成される−によって方針を討議し、承認する。方針は、年に数回開催される評議会によって実行される。

評議会の評議員は総会によって選出される。評議会は総裁(4年に1度選出)、と4人の副総裁(4年に1度選出)で構成される。副総裁の2名ずつは任期を2年ずつずらして選出される。評議会の評議員はそれぞれ異なる国から選出される。さらに、分科会の委員長は評議会に分科会の代表を評議会の出席者として指名する。

総会と評議会の業務は、分科会諮問委員会(ACCO)、特別委員会(現存の作業計画を精査し、新しい施策を展開する)、および二つの常設機関(土地制度国際地籍事務所と、国際測量測定歴史研究所)によって援助される。FIG財団は、特に発展途上国において構築しつつある教育と能力を支援するために補助金と奨学金を与え、連盟のもとにある連盟とは独立した組織である。

FIGの日々の管理運営は、常設事務所によってなされる。FIG事務所はKalvebod Brygge 31-33, DK-1780 Copenhagen V,Denmarkにある。


FIGといかに情報を交換するか
FIGホームページ (http://www.fig.net)を通して、例えば、次の項目は得られる。
  • 評議会および分科会の作業計画  
  • 評議会のメンバー・会員協会・連携会員・企業会員・学術会員・分科会の役員および分科会への代表者の連絡の詳細  
  • きたるべき行事  
  • FIG刊行物および会議報告
FIG年刊評論誌−主要な活動と業績の概要ならびに外部との情報伝達のおもな媒体
FIG電子ニュースレター−月刊のニュースレターならびに内部の情報伝達のおもな媒体
  (FIGホームページも利用可能)
FIG刊行物集−方針の公式声明ならびに倫理上・教育上および技術上の指針(FIGホームページも利用可能)
FIGプロシーディングス−FIG国際大会ならびにFIGの分科会および会員協会によって後援または共同後援された選り抜きの技術セミナーのプロシーディングス
  (FIGホームページも利用可能)
分科会のニュースレター−個々の分科会の作業にとりわけ関係する情報の流布のために(個々の分科会のホームページも利用可能)


FIGの財政はいかに
 運営費は、会員の年会費によって大部分は調達される。会員協会が支払う年会費の額は、総会で年ごとに承認される。評議会は、連携会員・企業会員および学術会員が支払う年会費の額を取り決める。
 国際大会・技術セミナーおよび管理運営上の会合を含む他の活動は、普通は自己調達である。会合の場合、その収入は併催される技術展示からの収入によって補われる登録料、開催国政府機関からの補助金によって調達される。


FIGはだれと国際的に協力するか  
  • 国連(UN)の部局とくに国連環境計画(UNEP)、国連人間居住センター計画(UN−HABITAT)、国連食糧農業機関(FAO)、国連経済社会審議会(ECOSOC)および国連惑星間空間事務局(UN OOSA)との協力。
      共同ワークショップおよび他の共同プロジェクトは、所有権と土地の管理に関係する問題の実用的な解決を見極め、そして進展するのに役立つ。  
  • 国際測地学協会(IAG)、国際地図学協会(ICA)、国際水路機構(IHO)、国際写真測量およびリモートセンシング学会(ISPRS)および国際鉱山測量学会(ISM)、国際水路協会連盟(IFHS)のような国際専門職測量機構との協力。  
  • 測量技術者の活動を補足する活動をもっている国際専門職機構との協力。   これらには、国際不動産連盟(FIABCI)、国際建設調査研究および文書審議会(CIB)、国際工業経費審議会(ICEC)および国際住宅計画連盟(IFHP)を含む。
     FIGは、国際科学会議(ICSU)の構成員(国際科学協会)である。また、FIGは人間居住センター専門職フォーラムの創設メンバーであり、空間情報学会の合同委員会のメンバーである。


FIGの評議員
総裁: Dr.Chryssy A Potsiou (ギリシャ)
副総裁: Prof.Dr.Rudolf Staiger (ドイツ)
    Dr. Diane Dumashie (イギリス)
    Mr. Bruno Razza (イタリア)
    Dr. Pengfei CHENG (中国)
ACCO代表:Mr. Brian J. Coutts (ニュージーランド) 


FIGの常設事務所
FIG事務所長:Mr. Markku Villikka
FIG事務取扱:Mr. Per Wilhelm Pedersen
事務員:Ms. Tine Svendstorp


FIGのホームページ
http://www.fig.net



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